宿泊をともなうマラソン大会に出場するときアタマを悩ますのが宿の確保です。

大都市で行われる場合、宿泊施設が多数あるため個人予約でもつけいるスキがありますが、地方の小さな町で開催される場合は旅行代理店がからんでくる (オフィシャルの旅行代理店を通さないと予約できない) ケースが多々あります。

第19回四万十川ウルトラマラソンらくらくパックツアー


メジャーな大会になればなるほどその傾向は顕著で四万十川ウルトラの場合スタートおよびゴール地点となる中村の宿は JTB 西日本とトップツアーがすべて掌握し、宿泊希望者のオーダーに応じて割り振っていくという形態が取られていました。

これまで宿泊をともなういくつかのマラソン大会に参戦してそのあたり事情はよくわかっていましたので、今回はメールでの当選通知を受け取ってすぐにネットで四万十川ウルトラマラソンの宿泊に関して書かれた個人ブログなどを検索し、30 分ほどで宿毛* (中村から鉄道で 30 分ほどのところにある町) のビジネスホテルを個人で予約しました。

* 宿毛は「すくも」と読みます。「やどげ」じゃありません。私も読み方を知りませんでしたσ(^^;)

エントリーフィーの入金より宿泊の手配が先(笑)
エントリーフィーの入金より宿泊の手配が先(笑)


当初、前日の受付や大会当日の移動などを考えると旅行代理店を通して中村に宿泊するのがベストと思っていましたが、チョット離れた宿毛でもじゅうぶん快適に移動、滞在、参戦することができました。

旅行代理店が設定した通常の 2 倍とも思える足元を見た宿泊代金を支払わないで済むのはささやかですが気分はいいです。


ネットでの検索からホテルの予約までを時系列で

個人手配で宿毛のホテルを予約した時点で JTB 西日本とトップツアーのツアーパンフレットは手元に届いていません。
実際に手元に届いたのは書類の発送トラブルもあったようでずっとあとです。


  1. 第 19 回四万十川ウルトラマラソンに当選しました。
  2. 即、Google 先生に四万十川ウルトラマラソンの宿泊情報をたずねてみます。
  3. 得られた情報は
    • スタート・ゴール地点がある中村のホテルはすべて旅行代理店におさえられているので個人予約は不可能とのこと
    • 鉄道で 30 分ほどのところにある宿毛の「秋沢ホテル」も代理店が手配するホテルに含まれている
    • そのためなのかレース当日 (日曜の早朝) に宿毛駅 3:40AM 発、中村駅行きの臨時列車が 1 本用意されている。前日の受付 (土曜日) 、レース終了後に関しても数は少ないがシャトルバスが運行している

      2013年、第19回の資料より
      2013年、第19回の資料より
    • 宿毛には他にホテルアバン宿毛というビジネスホテルがある (ここは旅行代理店はからんでいない)
    • ホテルアバン宿毛は道を挟んで斜め前に「ほっかほっか亭」(ほか弁) があり、ちょっと離れているが「ほっともっと」もあるようです。さらに徒歩圏内にコンビニも数件あり、炭水化物の調達で困ることがない模様(^^;) 、さらにさらに薬局、スーパー、うどん屋、ラーメン屋などランナーが必要とするものはすべて徒歩圏内にあるというすばらしいロケーション(笑)
  4. などなど、「こりゃ、すぐに予約しなきゃいかんやろ」と思ってしまう情報が得られました、、、いやダメダメ、チョット待て、そのむかし台風で足止めを食った時に泊まった岡山の「極下なホテル」みたいなところもあるからクチコミ調べにゃいかんです。

    » ホテルアバン宿毛のクチコミ: 楽天トラベル

  5. どうやら極下じゃないみたい、というより、思ったよりよさそうです。じゃぁ満室になってしまう前にさっさと予約してしまいましょう。
  6. 無事、禁煙シングルをリーズナブルな価格でおさえることができました。

と、このような運びでホテルを確保しました。


で、ホテルアバン宿毛はどうだったのよ

なんの問題もありませんでした。

土佐くろしお鉄道の高架下(^^;)からアバン宿毛を見る
土佐くろしお鉄道の高架下(^^;)からアバン宿毛を見る

ざわついている場所があまり好きではないので、マラソンムード一色の中村駅周辺に泊まるより、かえって「ウルトラマラソン?何それ」といった感じの静かでのんびりした宿毛駅周辺は私にとってピッタリの場所でした。

ホテルアバン宿毛は宿毛駅から約 500m、徒歩 5 分ほどの場所にあります。



大きな地図で見る


予約したあと Google ストリービューで周辺状況を確認したとき、ホテルのたたずまいがコレだったので

どこからか西部劇でよく見るタンブルフィードが転がってきそうな雰囲気
どこからか西部劇でよく見るタンブルフィードが転がってきそうな雰囲気


大正解、大失敗、どちらになるか半信半疑でしたが、泊まってみればネットで得ていた情報どおり、斜め前に「ほっかほっか亭」

赤枠がホテル、道を挟んで斜め前に「ほっかほっか亭」があるのでカーボに困らない
赤枠がホテル、道を挟んで斜め前に「ほっかほっか亭」があるのでカーボに困らない


なんと!! ホテルの敷地内にはトンカツ屋 :nikoniko:

ホテルのルームキーを提示すると飲食代が一割引
ホテルのルームキーを提示すると飲食代が一割引


エェ~じゃないですか!! ごはん、キャベツのおかわり自由です!!

あとは先ほども書きましたが、周辺にはフツー街中にあるであろうお店はおおかたそろっているので「ランニングシューズを忘れてしまった :ga-n: 」とかでなければ、たいていのものは宿毛の街で手に入れられると思います。

あわせて、ホテル自体も 楽天トラベルのクチコミ どおり「良い」カテゴリーに入るビジネスホテルで、地方の小さな街にあることを考えれば必要にして十分、ウルトラマラソン出走に向け集中できる環境 :ase: であると思います。

SONYの湯沸かし、こんなのあるんだ
SONYの湯沸かし?へぇ~こんなのあるんだ


レース当日の早朝、宿毛駅を 3:40AM に出発する臨時列車は 1 両、

宿毛駅ホーム
宿毛駅ホーム

ギリギリに行くと座れない可能性もありますが、立っている人もまばらなので敷物を用意していれば床にすわってしまうこともできます。
臨時列車およびレース前日・当日運行されるバスは「ひょっとしたら旅行代理店を通して秋沢ホテルを予約した人しか乗せてくんねーんじゃねーの?」とビクビクしていましたが、どこに泊まっていても乗せてくれるのでご安心を。

宿毛 - 中村間の移動に関して私は、前日の受付は往復鉄道 (片道 610 円、鉄道に乗りたかった) を利用し、レース当日は往き臨時列車、帰りは秋沢ホテル着のシャトルバス (途中、中村にある新ロイヤルホテル中村にて乗り継ぎあり) を利用しました。

ホテルには金曜にチェック・インしましたので、3 泊 4日、支払いは以下のとおりです。

  • 18 日 (金): 3,800 円
  • 19 日 (土): 6,800 円
  • 20 日 (日): 6,300 円 *21 日の朝は 12:00 まで部屋を利用できるレイトチェックアウト
早々に宿泊手配を完了することができたので旅行代理店から届くツアーのパンフレットをまだかまだかと待つ必要もなく、もしかしたら相部屋になっちゃうんじゃないかという心配からも当選直後から解放されたので助かりました。

» ホテルアバン宿毛: 楽天トラベル


最後にひとつだけ。。。
これはどなたのブログにも載っていませんでしたが、早朝 3:40 発の列車乗るため 3:00AM ごろホテルを出るとオモテは当たり前ですが真っ暗です。ホテルの前は街灯もないのでホントに真っ暗で足元も見えません。溝にハマってしまったり段差で転んでしまったりして DNS になってしまわないようじゅうぶんお気をつけ下さい。月でも出ていればいいんですがね。。。

注) この記事に載っている臨時列車、シャトルバスに関する情報は第 19 回大会のものです。毎年同じように運行されるとは限りませんので注意して下さい。その年の運行情報は大会事務局等に問い合わせてみましょう。


第19回四万十川ウルトラマラソンまとめ – 練習編

第 20 回はこちら。記事内には宿泊関連のことも載せてあります。

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2016.10.23 追記:

宿泊に関しての参考資料

第 22 回大会 (2016) オフィシャルツアーのパンフレットをアップロードしておきました。
今後の大会参加計画にお役立てください。

  • ツアーパンフレット (関西発着/JTB西日本)
    Download
  • ツアーパンフレット (羽田発着/東武トップツアーズ)
    Download

参考までに、第 22 回大会 (2016) 参加時、私が宿泊したホテルは下記の通りです。

  • 14 日(金) ホテルクラウンヒルズ中村 5,281 円 (1 泊)
  • 15 日(土)、16 日(日) ホテルアバン宿毛 16,000 円 (2 泊)
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