iPhone、iPad用自作スタイラス(タッチペン) 【最終局】
iPhone、iPad用自作スタイラス(タッチペン) 【最終局】
2010.06.22
[button link="http://www.photoclip.net/blog/2010/07/17/iphone%e3%80%81ipad%e7%94%a8%e8%87%aa%e4%bd%9c%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%a9%e3%82%b9%e3%81%aeindex%e8%a8%98%e4%ba%8b%e4%b8%80%e8%a6%a7/" style="large light-blue"]二年間にわたってブログに掲載した自作スタイラスの記事一覧[/button]
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現在、この静電気除去マット版スタイラス2本セット、オークション出品中です。
» 自作スタイラス出品2回目
» 自作なiPhone、iPad用スタイラス(タッチペン)2本セット - Yahoo!オークション
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静電気除去マットを使った iPhone、iPad 用自作スタイラス (タッチペン) をいままでいろいろと自作してきましたが、先日、機能見た目ともに満足のいくスタイラスが出来たのでここらでまとめに入ろうと思います。
iPhone、iPad 用自作スタイラス :: type 5
【お知らせ】
「東南アジアのリゾートホテル写真集」のアクセスカウンター 111111 ゲットで
上の写真に写っているスタイラスとほぼ同等のものを 1 本差し上げます。
詳しくは以下の投稿をご覧下さい。
» アクセスカウンター111111ゲットしてiPhone、iPad用スタイラスを手に入れよう
。。。111111 をゲットした方はいらっしゃいませんでした。
いままでに作ったスタイラス一覧
昨年の7 月 iPhone を購入し、
手書きアプリをインストールしたことから始まったスタイラス作り。
当初から静電気除去マットにこだわり続け、途中から手間や*経費など関係なくなってしまい、どこにも売っていない 1 本を作ってやるぞぉ とやっているうちに気がつけばこんなに作ってしまいました。
* 経費と言っても一本当たりの単価は市販よりもはるかに安いです。が、安さが最重要課題な方にはきっと荷が重いでしょう。
正直、自分で見ても 「よーやるな」 って思いますw
(実際は左から 1 本目 type 1 と 2 本目 type 3 のあいだに銅パイプ製の type2 があるのですが、静電気除去マット摘出のためバラしてしまった関係で写っていません。失敗作を入れるとあと 2~3 本は作っているかも。)
type 5 からアルミパイプの表面研磨も製作過程のひとつになり、しまいには表面にホールド感をアップするための溝まで削りはじめ、ついにほぼ販売レベルに達したのではないかと (JARO警報発令中w)
今まで製作した type 1 ~ type 4 までの自作スタイラスの詳細は以下のリンク先でご覧いただけます。
» type 1 | » type 2 | » type 3 | » type 4
以前、銅パイプで作った type 2 で製作手順を載せましたが、type 5 で追加変更したところがいくつかありますので、あらためて以下に製作手順を載せておきます。
すべてがワタシ流ですので違う方法も十分考えられます。ご自身の技量にあったやり方を模索するのも自作の楽しみなのでいろいろやってみてください。
type 2 の製作手順はこちら
type 5 の製作手順
:korekore: 用意するモノ
- 静電気除去マット、直径 8mm、6mm のアルミパイプ、以下の画像内に写っているモノ & 文中に書かれているモノ
:korekore: 製作手順
- 直径 8mm のアルミパイプを好みの長さにカット。
ここではペン先も含めたできあがり寸法が iPhone の長辺とほぼ等しくなるようにパイプをカットしています。
- 金ノコを使った場合は切断面がガリガリなので金ヤスリで表面を平らに整える。
- エッヂを曲面に仕上げるので、金ヤスリでおおまかに面取りします。
- 面取りしたところを耐水ペーパー (紙ヤスリ) でなめらかにします。特別な道具を持っているわけではないので、電動ドリルのチャックにアルミパイプを取り付け回転させることによってヤスリがけの作業効率と均一性をアップをはかりました。
アルミパイプを直接チャックに取り付けると傷 (へこみ) がつきますので、パイプを薄い布やビニールテープで巻いて取り付けましょう。私は中途半端に余っていた熱収縮チューブを収縮させない状態で使いました。
実際の作業はチャックの部分に水が掛からないように注意し水道の蛇口の下で水をチョロチョロと出しながら作業を行います。チャックが濡れてしまった場合は片付けるときにお手入れを。
- あっという間にきれいな曲面ができあがります。
アルミパイプの後端 (逆サイド) も同じように仕上げます。
- パイプ側面に付けるホールド感アップの溝は、細い金ヤスリを写真のように側面にあてがいパイプを回転させると簡単に作れます。この作業はひとりでやるより誰かに電動ドリルを持ってもらうと楽です。。。私はひとりでやりましたが、もうひとりいたらいいなぁとつくづく思いました
- パイプの両端、パイプの側面すべてを耐水ペーパーでていねいに研磨して表面を整えます。溝の部分は 6. で使った細い金ヤスリに耐水ペーパーを巻き付けて研磨しました。#800 で磨いたあと、#2000 で磨いています。最後にピカールで磨けば完璧だと思いますが、そこまではやりませんでした。
単なる直径 8mm のアルミパイプがご覧のように 1,000 円ぐらいしそうな感じにw
- 静電気除去マットは 4.5cm 角一枚と中央部分に捨ててもいいような静電気除去マットもしくはそれに準ずる詰めもの 1.5cm 角程度使います。これに関しては個人差があるのでなんとも言えないのですが、いろいろやった結果、私としては直径 8mm のパイプはこれがベストだと思っています。
- 静電気除去マットの中央部分からパイプの中に突っ込んでいきます。当初竹串を使っていましたが、先端がすぐ折れてしまうのでドライバーセットに入っていた目打ちを使って作業を行いました。ちょっとずつちょっとずつ突っ込んでいくのですが、それでもかなりキツキツです。慎重に作業を進めないと、目打ちの先端がパイプ内からはずれて指に刺さったりします :8O: 私はいままで 4 回刺しました。痛みをともなう作業、痛みをともなう税制改革とはエライちがいです。なんのこっちゃ。
ちなみに最後の方は指でマットをねじりながら回し込んでいけます。
- すべて突っ込んでしまうと重心を先端部分に持っていくことができないので 2/3 ぐらい入ったところでカットしてしまいます。切ったのこりは次の 1 本のペン先の芯に使うこともできますので捨てないでとっておきましょう。
- わりばし等で静電気除去マットをパイプ先端に押し出します。思いっきり押すとマットが先端から飛び出して再び痛みをともなう作業を行うことになってしまうので少しずつ少しずつ匍匐前進 (ほふくぜんしん) のごとく移動させます。
ちなみに何回もマットを入れたり出したりしているとレスポンスがどんどん低下します。一発で決めましょう。
- 先端にマットが飛び出しました。タッチスクリーンにペン先が触れたときのレスポンスと剛性はすべてここの仕上げ方に集約されています。
固いとレスポンスが悪い、柔らかいと剛性に欠けるというなんとも悩ましい選択に直面しますので悶絶してください。
- レスポンスが悪いときは目打ち等でマットをつっついて繊維をちょっとほぐしてあげるとレスポンスと剛性の共存点がみつかることがあります。
- 6mm のパイプを後端から突っ込み止まったところに印をつけます。6mm のパイプの先端がマットにくっついているという状態です。
なお 6mm のパイプをカットするときには印をつけたところよりも 3mm ほど短めになるようにカットします。のちにエポキシ系接着剤を充填する際のスペースを確保するためです。
- 8mm パイプの中には以下のようなものが入ります。6mm の先端に金属ネジを入れて重心が先端寄りになるようにします。オモリになるものならなんでもいいのでネジじゃないとダメというわけではありません。
先端部分にもっと重量感を持たせたい場合は、中に入れるパイプを分割して半分は鉛を流し込んだ銅パイプ、残り半分を軽量のアルミパイプにすれば、より重心がハッキリします。実行してみました :korekore: http://twitpic.com/1yy8td
- 6mm のパイプに施す作業は以下の写真のとおりです。
- 先端の凹んだところに接着剤を入れて 8mm のパイプに差し込みます。接着剤は多少多めにつけて 8mm のパイプと 6mm のパイプの接着も同時に行ってしまいます。
すぐに次の作業に移らず、接着剤が硬化するまで 6mm のパイプがしっかり静電気除去マットに密着するように細い棒のようなもので内側の 6mm パイプを先端方向へ押しておきます。私は 5 分で硬化開始の 2 液混合のエポキシ系接着剤を使っています。
- 中にいれた 6mm パイプが固定されたら最後の作業、後端の仕上げにかかります。パイプを垂直に立てます。中に 6mm パイプのエッヂがちょっとだけ見えています。この凹んだ部分にエポキシ接着剤を充填します。
- 竹串などを使って中央部が盛り上がるように接着剤を充填します。多めに入れると放っておいても写真のように中央部が盛り上がりますので簡単です。この部分を丸く仕上げたのは、イザというときにスタイラスの後端でホームボタンを押せるようにするためです。
あとは完全硬化したらできあがり。
- 作業完遂 !!
さてさて、自分としては最終局とも言えるこの type 5 正式版。
投稿: iPhone、 iPad用スタイラス:モニター募集おひとり様 において
正式版とほぼ一緒のプロトタイプ版を試用していただいた Law さんは type 5 をどのように評価されたのでしょうか。
数日前にレポートを送っていただきましたので 次の投稿 に掲載させていただきます。
ひとまず、おつかれさまでした
2010.7.8 追記
詰めろ逃れの詰めろを見つけ、【最終局】はまだ続いていますw よろしければどうぞ。
» iPhone、iPad用自作スタイラス(タッチペン) 【詰めろ逃れの詰めろ】
コメント
自作スタイラスのまとめ、大変お疲れ様でした
そして最終版、カッコイィー!!
まさに、これまでの集大成と呼べる仕上がりですよね!
Viva!!自作!(自分じゃ出来ないけれど…)
PS. ちなみに、私もHomeボタンを押す時には、スタイラスをくるっと回転させて後端で押してます
Law さん、こんにちは。
このたびは私の自作スタイラスのレポートを書いていただきましてどうもありがとうございました。詳細な評価が得られて大変感謝しています。
さきほど、送っていただいたレポートを投稿としてアップさせていただきましたのでご確認ください。
私の自作スタイラスを試用していただきました、果たして評価は
:quotation: まさに、これまでの集大成と呼べる仕上がりですよね!
けっこう満足できるところまで達しました。
まだ、マットが余っているのであと数本作ろうと思っています
今後ともどうぞよろしくお願いします
レポートの投稿ありがとうございました
:quotation: けっこう満足できるところまで達しました。
細かい行程を拝見して、細部に工夫が施されているのがわかり、
改めて凄いな~と感じているところです
お世辞ではなく、もう製品レベルに達したのではなかろうかと…(汗
こちらこそ、今後ともどうぞ宜しくお願い致しますね
だんだん慣れてきて 1 本あたりに製作時間が短くなってきました(笑)
ただ、マットをパイプの中に突っ込む作業は
気を抜くと痛みをともなう作業 になってしまうので
正直ちょっとコワイんです。
気をつけないと。。。
コメントありがとうございました。
[…] iPad iPhone 用スタイラスペンの完成?iPhone、iPad用自作スタイラス(タッチペン) 【最終局】 […]