お寿司屋さんの符丁(隠語)

いまだにブログのスタイルシートをちょこちょこいじっていまして、いつまでたっても表示が安定せず申し訳ありません。
IE(インターネットエクスプローラー)で小さいウィンドウで開いたのちウィンドウを拡げると、記事スペースが横にずれてしまっていたのも対処しました。かなり見づらかったですね。
ついついいつも使っているブラウザ「Firefox」で確認しているがいけないのですが、一回FirefoxにしてしまうとIEに戻れないんですよコレが。

さて、昨日 :sake: 飲んでいるとき、なぜか玉子焼きの話しになりまして
「あーでもない、こーでもない」と語りまくっていたのですが
そうこうしているうちに「玉子焼き」と言えば寿司屋だろうという話しに発展し
「玉子焼きができると一人前らしいよ」とか「玉子焼きってなんて言うんだっけか?」とか、
いつのまにか「お寿司屋さん話し」へと移っていきました。

ギョクちなみに「玉子焼きができると一人前らしいよ」というのは昔の話しでして
現在自分のところで自前の玉子焼きをつくるというお店はかなり少数派です。
あと「玉子焼きってなんて言うんだっけか?」は「玉(ギョク)」ですね。

そう言やぁ、吉野家でも玉子のことを「ギョク」って言っていましたっけ。
「並いっちょー、ギョクいっちょー、味噌汁いっちょー」って感じですよね。

そこで今日は昨夜の話しを引きずってきまして
お寿司屋さんで使われている符丁(隠語)についてちょっとふれてみたいと思います。
実は私、学生時代に江戸前系のお寿司屋さんでバイトしていた時期があって
ちょっとだけですが符丁がわかります。

アガリとかムラサキとかモノの名前ではおもしろくないのでここでは「数字」の符丁をご紹介。
(ただし東と西では違いますし、お店によっても違うので参考程度ということで)

お寿司屋さんの符丁(隠語)数字編

数字 呼び方
1 ピン
2 リャン
3 ゲタ
4 ダリ
5 メノジ
6 ロンジ
7 セイナン
8 バンド
9 キワ
(10) ソク


どうでしょう、知っているのがありますか?
「2」の「リャン」は麻雀の役で「二盃口(リャンペイコウ)」っていうのがありますね。
お寿司屋さんの「リャン」が麻雀の役が由来というわけではないでしょうが
「2」のことを「リャン」と言うのはお寿司屋さんだけではなく
一般的にもいろいろなところで使われているのではないかと思います。

「3」の「ゲタ」は鼻緒の穴が3つ開いているから「ゲタ」なんだそうです。
当時、ひととおり由来を聞いたのですが、今おぼえているのは唯一ゲタだけ(汗)

この数字の符丁、一番使われるのはお勘定の時でして、すべてこの符丁でやりとりします。

といっても使い方は簡単で数字通りにそのまま繋げて言えばオッケー、たとえば

  • 2,300円ならリャンゲタ
  • 4,800円ならダリバン
  • 9,600円ならキワロン
  • いっぱい食べちゃって1万を超してしまい、17,000円ならソクセイ
  • 並びの数字の場合は4,400円だとダリナラビ

と、このように使います。
あと数字に引っかけて、ゴミを捨てに行くときは「5」と「3」でゴミなので、「メゲタ行ってきま~す」などという使い方もしていました。

さらに私がバイトしていたお店ではアルコールの種類もこの数字の符丁で呼んでいまして

  • ウイスキーはソクロン (16)
  • 清酒はソクセイ (17)
  • ビールはソクバン (18)

と言っていました。

仮に「ビール1本とグラス2つ」でオーダーが入ると

BeerGlassGlass「ソクバンピングラリャン」
「ソクバン(ビール)ピン(1本)グラ(グラス)リャン(2つ)

ってな感じで使います。

。。。そろそろオナカいっぱいになりました?。。。まだありますよ(笑)

数字以外には、【モノの良し悪し】を表現する符丁

  • カク
  • マル

「カク」は良いモノあらわし、「マル」はダメなモノ、悪いモノを表します。
「今日のマグロはマルだなぁ~」と言ったら「今日のマグロは良くないなぁ~」という意味です。
そこから派生して、カウンターに頭の悪そうな(常識知らずな)客がきたときには、
「あそこのお客、ヘッドマルだよなぁ」などと申しておりました(笑)
。。。そう、「あそこのお客、アホだよなぁ」と言っているんですね。

【新しい or 古い】を表現する符丁

兄が古くて、弟のほうが新しいという意味です。
たとえば、二つマグロの冊(さく)があって「どっちが兄貴?」と言われたら
「どっちが古い?」という質問になります。

そろそろ、スクロールする手も疲れたでしょうから終わりにしましょう。

そうそう(まだあるのか :mu-n:、お寿司屋さんに行くと、注文やモノを何でもかんでも「符丁」で呼んでいるお客さんを見かけることがありますが、職人さんの中にはそういうのを嫌う人もいますのでご注意ください。
本当なら「キワバン」だった支払いが(1万でおつりがくるはずだったものが)
いきなり「ソクゲタ」ぐらいに跳ね上がってしまうかもしれませんよ :ga-n:

。。。あ~寿司食いて~(笑)

コメント

  1. さんきち より:

    象支店長さん、こんにちは。横浜はイイ天気ですね。

    寿司屋でバイト、凄いですね〜
    私も学生時代レストランの厨房でバイトしてましたけど、
    コックさんたちの怖かったこと :!!:
    慣れると皆とても優しい人だってことがわかったんですが…
    ちなみに私はデザート担当でした。
    ガムシロップまで手作りしてたので結構ちゃんとした店だったと思います。
    生クリームのデコレーションとか得意でした :peace:

    生まれて始めて自分のお金で寿司屋のカウンターに座ったときを思い出しました。
    場所は銀座で全然高級な店ではなかったですが、緊張しました :ase:
    符丁なんて使えないし、知らなかったです。
    私のいたレストランでは符丁といったらトイレのことを「よんばん」と言うくらいだったな〜
    私も寿司が食べたくなりました ::-D:

  2. 象支店長 より:

    :reply: さんきちさん、こんにちは。

    :quotation: 寿司屋でバイト、凄いですね〜

    いやいや、裏で雑務担当ですから凄くはないですよ(笑)
    当時、本牧や湘南に遊びに行くためにクルマを買ったときで
    その支払いのためにバイトしていました :ase:

    :quotation: コックさんたちの怖かったこと :!!:

    お寿司屋さんの職人の方は
    みなさんそれぞれ個性があっておもしろかったです。
    個性がありすぎて、襲われそうになったときもありましたが(謎)アブネー
    ちなみに、この「襲われそうになったとき」のハナシは
    「すべらない話」のひとつとして、いまでもたまに披露しています(笑)

    :quotation: 場所は銀座で全然高級な店ではなかったですが、緊張しました :ase:

    わかります、わかります。
    カウンターに座ると話さないといけないですからね。
    注文だけ言えば間がもつような
    忙しいお店ならそんなこともないでしょうが
    2組ぐらいしかいなかったりすると
    会話にも気をつかいますね。
    おまけにお店によっては
    値段がわからないときているから
    それも緊張に拍車をかけます。

    :quotation: 私のいたレストランでは符丁といったらトイレのことを「よんばん」と言うくらいだったな〜

    私がバイトしていたお寿司屋さんでは「トイレ」は「日本橋」だったかなぁ・・・
    なんのバイトかおぼえていないんですが
    「トイレ」を「スタジオ」って呼んでいたところがあったなぁ。
    「トイレ = おトイレ = 音入れ = スタジオ」

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